淋菌
淋菌とは
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)によって引き起こされる性感染症の一つが淋菌感染症です。この感染は、尿道炎、子宮頸管炎、そして他の婦人科・泌尿器科関連の問題を引き起こす可能性があります。特に危険なのは、多くの場合、症状がほとんどまたは全くないことです。そのため、感染が拡大しやすく、未治療のままでは不妊や慢性疼痛、さらには生命を脅かす状態に至る可能性もあります。
なぜ検査が必要なのか?
淋菌感染症はしばしば無症状であり、自覚症状がないまま感染を広げてしまう可能性が高いです。この感染は、特に性的に活動的な人々や新しいパートナーがいる場合にリスクが高くなります。定期的な検査は感染を早期に発見し、適切な治療を受けるために不可欠です。
潜伏期間は?
淋菌感染症の潜伏期間は一般に2〜7日とされていますが、個人差があります。無症状であればそのまま数週間から数ヶ月感染が潜んでいる場合もあります。
症状
- 尿道炎: 感染が男女の尿道に広がると、痛みや排尿時の痛み、黄白色・膿性の尿道分泌物が出現します。
- 子宮頸管炎: 女性の場合、淋菌が子宮頸管に感染すると、膿性の分泌物、子宮頸部の炎症などが出現します。放置すると骨盤内炎症疾患(卵管炎、卵巣炎、骨盤腹膜炎)に発展し、不妊症や子宮外妊娠のリスクが高まります。
- 咽頭炎:男女共通で咽頭炎の原因となります。
治療方法
抗生物質による治療が一般的です。早期に発見し、適切に治療することで完治するケースが多いです。ただし、抗生物質に耐性を持つ淋菌株も報告されており、治療が複雑になる場合もあります。
フォローアップ
治療後、症状が改善したからといって安心してはいけません。完治を確認するための再検査が必要です。また、性的パートナーも検査と治療が必要です。
最後に
淋菌感染症は適切な診断と治療によって管理できる疾患です。しかし、そのためには定期的な検査と、感染が確認された場合の迅速な対応が必要です。何か気になる症状や状況があれば、遠慮なくご相談ください。