HPV(ヒトパピローマウイルス)
HPVとは?
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、皮膚や粘膜に感染するウイルスです。HPVは多くの種類があり、そのうちの一部は、性器や口腔、喉などにウイルス性の腫瘍やがんを引き起こす可能性があります。
なぜ検査が必要なのか?
多くのHPV感染は無症状であり、自然に消失するケースも多いですが、一部のHPVは子宮頸がんや肛門がん、口腔がんなどを引き起こす可能性があるため、定期的な検査が推奨されます。
潜伏期間は?
HPVの潜伏期間は通常数週間から数年とされています。症状が出るまでの時間はウイルスの種類や個々の免疫状態に依存します。
症状と進行
一般的な症状には、尖圭コンジローマ(いわゆる「いぼ」)があります。がんを引き起こすHPVに感染した場合、症状は長い期間出ないことが多いです。
治療方法
尖圭コンジローマは外科的な切除や薬物治療が可能です。がんリスクがある場合、早期発見・治療が非常に重要です。(当院では治療は行っておりません。)
フォローアップ
がんリスクが高いタイプのHPVに感染した場合、定期的ながん検診が必要です。特に女性は、子宮頸がんの検診を定期的に受けることが推奨されます。
予防法
HPVにはワクチンがあります。このワクチンは、特に高リスクながんを引き起こすHPVに対して効果があるとされています。
最後に
HPV感染は多くの場合無害でありますが、一部には重大な健康リスクを持つものもあります。そのため、性活を始める前やパートナーが変わる際には、HPVワクチンの接種を検討すること、また定期的な検診を受けることが重要です。